「テラ」にまつわる犬雑学 藤田りか子

テラ(Terra)とは、ラテン語で「地球」という意味だ。カニーナ(Canina)というのは犬(複数形)。このマガジンの名前「テラカニーナ」は、文字どおり翻訳すると、「犬たちの地球」の意味だが、日本語では思いっきり意訳して「犬たちの世界」と名打った。

さて、ここでテラに関する犬雑学を。

「テラ」という意味をもう少し掘り起こしていくと、「地」という意味にも使われる。そう、「地」を掘り起こすのは、何か、というと、ご存知、テリア。テリア(Terrier) は、まさに、この「Terra」から由来している言葉だ。で、なぜ、テリアが「地」であるのか、これはもう説明するまでもなく、地に関する犬だから、つまり地面の下を潜って獲物を見つける役割を果たす狩猟犬ゆえ、ということになる。

この説明を聞かずとも、
「え、《テラカニーナ》って「地の犬」、だからテリアの雑誌かと思った!」
とタイトルを見た途端に反応した方がいたとしたら、あなたの犬オタク度はかなり高いだろう。テラカニーナ編集室は、そういう犬のオタク度の強い人、ウェルカムである。

狩猟中のテリア。まさに地の下を潜ってゆく! Photo: Rikako Fujita

…でも、まぁまぁここは、つべこべ言わず、どうかテラカニーナを「犬たちの地球、すなわち《犬たちの世界》」ということで理解してくださると嬉しい。それを紹介するのが我々の意図なのだし。もちろん、テリアに関する話題もいずれ提供いたしますので、テリアファンの皆様もどうか乞うご期待だ!

テラにまつわる、と言えば、もう一種、忘れてはならない犬がいる。他でもない、ニューファンドランド。ニューファンドランドは、イタリアではTerranova(テラノヴァ)と呼ばれている。ちなみにフランス語ではTerre-Nueve。ミラノのドッグショーで、この犬種の名前をカタログに見つけた時、一瞬なんの犬種か分からなかったものだ(そういう国によって犬種名が変わるものは、まだ他にもごまんと存在するのだが、それはまた別の機会に!)。

ドッグショーで華麗にショーイングされるペアのニューファンドランド。イタリアのショーのカタログには、Terranovaと記されている。Photo: Rikako Fujita

Terranovaは、カナダのニューファンドランド島のイタリア語での呼ばれ方でもある。Novaというのは新しい。つまり「新しい土地(島)」がニューファンドランドの直訳となる。これはあくまでもヨーロッパの入植者たちの見地なのだが。

ところで、ニューファンドランド出身の犬はもう一種いる。でも正確な出身地名はつけられていない。それがラブラドール・レトリーバー。ラブラドール半島は、ニューファンドランド島の隣にあるのだが、ラブラドールという犬は、実際はニューファンドランド島出身。いや、それどころか、ニューファンドランド犬は、ラブラドール・レトリーバーの前駆体でもあり…

制限時間オーバー!ああ、この犬種ヒストリーをやりだすとキリがない。続きは是非テラカニーナ1号に連載される「犬種アンティーク・ルーム」でお楽しみを!

2016年 7月