犬ありき

まず犬ありき。

犬という生物をもっと深く知り、動物としての自然な生態を知り、そこから彼らの望む欲求や自由を理解したい。

彼らの持つ生命力や狩猟本能、知能、美しさ、また彼らの仕事に応じて培った犬種ごとの能力、才能、たとえば探索力、瞬発力、持久力、忍耐力、集中力などの素晴らしさに、畏敬の念を払いたい。そして“ヒト”という二足歩行の生き物に心を許し、絶対的な信頼の情を寄せてくれることに感謝したい。

このマガジンは、まず犬ありき、である。
犬という動物の行動や欲求、悦び、あるいは苦悩や痛みなどは、日本人が日本で飼おうと、外国人が外国で飼おうと、変わりはない。
犬にとっては、国境も人種も文化も関係ない。どこにいても、誰といても、犬は犬なのだ。

自然環境が違う、住環境が違う、国土の広さが違う、伝統文化が違う、法律が違う……
勘違いしちゃいけない、言い訳をしてもいけない。犬は、昔っからも、これからも、犬であり続ける。

人間の都合や言い分で、犬の生き方をねじ曲げないで、ほんとに犬が好きなら人間の目線でなく、犬目線で、犬にとっての福祉とはなにか、犬にとっての幸せとはなにか、考えよう。
科学的知見を学び、追求し、本物の犬の理解者になろう。

TERRA CANINA(テラカニーナ)。ラテン語で「犬たちの世界」。
人類とともに生きることを選んでくれた愛すべき四つ足の友人をもっと深く知りたいと願う犬好きのために、日本有数の犬馬鹿な犬オタクが、とにかく犬が好き!という熱き想いだけをエネルギーにして、2016年夏、創刊します。
このマガジンが、日本の犬界を新時代へ誘う羅針盤となることを願って。

2016年7月 テラカニーナ編集室

テラカニーナ編集室
メンバー

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アルシャー京子

(あるしゃー・きょうこ)

ドッグ・ジャーナリスト。ドイツに住んで18年。ドイツ人の夫と子ども1人とサルーキのボダイと、ベルリンで暮らしている。杏林大学保健学部卒業、その後ベルリン自由大学獣医学部を卒業し、ドイツで獣医師となる。ドイツ連邦獣医師会会員、公認『犬の飼育資格(通称”飼い主免許”:D.O.Q-Test 2.0)』 実技試験官でもある。いままで犬に関する情報は、アメリカやイギリスなど英語圏のものが主流だったが、彼女がドイツ語圏を加えたヨーロッパの犬事情や動物保護事情を、日本語でインターネットやセミナー等で広く発信してくれたおかげで、今までの常識を覆すような新鮮で興味深い知識が日本にもたらされた。これからも本誌にて、さらに深く考察してくれる。犬と動物と自然を感じるときが幸せという彼女、趣味は「犬」のほか、本当はアリンコも愛でていた。
Bodai Blog


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尾形聡子

(おがた・さとこ)

ドッグ・ライター、サイエンス・ライター。アメリカ在住中に飼い始めた、日本ではめずらしいスパニッシュ・ウォーター・ドッグのたろう&はなと一緒に帰国し、現在東京にすむ生粋の江戸っ子。慶應義塾大学法学部法律学科卒業後、映画会社に勤務。その後、東京大学大学院農学部生命科学研究科修士課程に進み、同大学院修士課程修了。著作に『よくわかる 犬の遺伝学: 健全性から毛色まで、知って役立つ遺伝の法則』があり、一見とっつきにくい遺伝学について、わかりやすく教えてくれる。さらに、リリースされたばかりの世界の犬トピックを探し、日本語で紹介することにも長けている。本誌でも、犬の福祉のために避けては通れぬ遺伝性疾患などの情報はじめ、フレッシュでアカデミックな記事を紹介してくれる。年2回、彼女自身が毛刈りするときの、たろう&はなの変貌ぶりは必見。

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藤田りか子

(ふじた・りかこ)

ドッグ・ジャーナリスト。カーリーコーテッド・レトリーバーのラッコと、ガンドッグにとってこれほどハッピーな環境はない自然豊かなスウェーデン・ヴェルムランド県の小さな村に住む。スウェーデンに住んで22年。人生のほぼ半分がすでにスウェーデン在住で、気をつけないと日本語のお喋りがあやうくなるほど北欧濃度高し。学習院大学卒業後、アメリカ・オレゴン州立大学野生動物学科を経て、スウェーデン農業大学野生動物管理学科にて修士号を得る。犬の繁殖管理や福祉の先進国スウェーデンはじめ北欧の犬情報はもとより、ヨーロッパ各地の純血種の知識に詳しい。著者に『最新世界の犬種図鑑』、また北欧のドッグ・トレーナーとの共著『「犬と遊ぶ」 レッスン テクニック』等も好評。原稿を書いていない日は、たいていラッコのノーズ・ワーク(嗅覚を使うドッグスポーツ)に夢中。


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白石花絵

(しらいし・かえ)

雑文家、ドッグ・ジャーナリスト。夫1、子ども1、ジャーマン・ショートヘアード・ポインターのクーパー、ボクサーのメル、黒猫のまめちゃん、コリドラス数匹と東京で暮らす。広島修道大学法学部法律学科卒業、その後広告制作会社でコピーライターを経験したのち、公益財団法人世界自然保護基金WWFジャパンの広報室に勤務。それからフリーになる。訴求力の高いコピーの力とNGO時代に培った啓発活動を推進する力を使って、日本の犬がもっと社会から理解され、市民権を得られるようになれればいいなと思っている。著作に『東京犬散歩ガイド』『うちの犬―あるいは、あなたが犬との新生活で幸せになるか不幸になるかが分かる本』、構成・文として『ジャパンケネルクラブ最新犬種図鑑』等がある。ヒマさえあれば、クーパーとメルを連れてお山に爆走に行きたがっている。

バドバドサーカス

Special “Thanks!” go to …

Guest Writer
Junko Onishi
llustrator
Yuko Maruyama
Support
Tomohiro Mikami
Support
Ryo Takahashi
Designer
Toru Shiraishi
Designer
T. Hachida
Web
Miho Beckmann

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